人は複数のペルソナの夢を見るか?

大江健三郎の「下降生活者」という短編を読んだ。 この小説は簡単に言えば、田舎(東京との対極の地として語られる場所)出身の主人公が、出自を隠し、その都合の悪い部分を偽りながら、高い地位(この小説では、大学教授として書かれている)を得るのだが、…

Dear

久しぶりに書いてみる。だいたい文章を書きたいと思うのは、夜中で、それも深夜。静かで無いと書く気力は起きない。 3年生になって、就活とか大学院とかいろいろこれからのことを考えなきゃいけなくなってきた。この先どんなふうになるんだろうと思いを巡ら…

分かりやすい「ものさし」で測るということ

寝る前ってなんだかいろんなことが書けるような錯覚に陥る。 そりゃもう、早くベッドに入って寝てしまえば良いのに、何を好き好んでカタカタ打ってるんだ、とも思うけれども。 でも書きたいことはたいして無くても、文字を書くこと、打つことが好きだ。良い…

深夜に突然現れる「何か書きたい欲」

何か書きたいけど、書くことがない。そんな気分。 何かを誰かに伝えたくて、自分自身が喜べるような小気味よい文章を書きたくて、BGMとして聴いている藤原さくらの音楽がとても良くて、何かさらさらと書けるような気がしたけれど、書けない。 だって、書くこ…

「キリンジ」の音楽と歌詞と、それから文学と

LINEモバイルのCMがYouTubeの広告として頻繁に表示されていたのがきっかけで、キリンジにハマりつつある今日この頃。 YouTubeの広告って大抵くだらないやつか、邪魔なやつが多くて、大半はスキップするんだけど、この広告を見たとき、まず曲で良いな、と。ボ…

Twitterのはなし: それがどう「良い」か書くべき?

Twitterに音楽を投稿したり、料理を上げるとき、どんな言葉と一緒にアップしようかいつも悩む。 そして僕は大抵そこに、"良い曲"とか"美味しかった"とか当たり障りのない言葉をくっつけてアップするんだけど、たまにもっと細かいことを書くほうが良いのかな…

「報われない」物語の美学

世の中には、報われる物語と報われない物語がある。 報われる物語は、辛いこと、苦しいことがあっても最後には主人公が明るい笑顔を取り戻し、幸せを得る話。一方の報われない物語は、辛いこと、苦しいことの末、待っているのは究極的な終わりだけ。 みんな…

ヨセミテ帰りに聴いたSimon & Gerfunkel「America」の想い出

Simon & Gerfunkel「America」は僕にとって想い出深い曲の1つだ。 僕がUC Berkeleyに留学していた頃、韓国人の留学生に誘われヨセミテ国立公園に旅行へ行く機会があった。 ただでさえ慣れない英語に苦労して、帰りたい、帰りたいと思いまくっていた頃なのだ…

家事についての考察: 生活を繋ぎ止めるための「家事」

「家事」って面倒だ。掃除、洗濯、料理、ゴミ捨て、風呂掃除...苦行だ。 何を好き好んで、ゴミ袋の無くなるタイミングを見計らってゴミ袋を買いに行って、売り場で5L、20L、40Lの違いに悩んで、どれを買おうとか、考えなければいけないのだろう。ちなみに、…

このブログをつくったわけ

「仮定的な、余りに衒学的な」というこのブログをつくった理由に、大した、もっともらしいものはほとんどない。 強いて言うならメインで書いているブログは、色々な人が読むことを想定して、なおかつちゃんと読み手がいることを前提に書いているから、変なこ…